Finderで画像ファイルの色空間を一覧表示する方法

 

通常は、画像ファイルを選択して、
OS X > メニューバー > ファイル > 情報を見る
でファイル個別に色空間は確認できますが、
フォルダーの中をリスト表示にして、まとめて確認することはできません。
そこで今回は、スクリプトを使用して
画像ファイルの色空間を一覧表示にしてチェックする方法を紹介します。

 

▼AppleScript(ノーマルタイプ)

 

▼AppleScript(EPS画像対応タイプ。ExifToolをインストールする必要あり。)

 

▼AppleScript(EPS画像対応タイプ。要ExifTool。プログレスバー付き。(要OSX10.10以降))

 

▼AppleScript(EPS画像対応タイプ。要ExifTool。プログレスバー付き(要OSX10.10以降)。indd,aiなどのバージョン情報追加)

 

 

【使い方】
ユーティリティ > AppleScript エディタ(スクリプトエディタ)を起動。
上記のアップルスクリプトを入力して「色空間」などの名前で
アプリケーション形式でデスクトップなどに保存します。

フォルダーを開いた状態で、ツールバーの部分を右クリック。
「ツールバーをカスタマイズ…」をクリックして、
作成したスクリプトをドラッグ&ドロップで登録します。

フォルダーをリスト表示させた状態で、
「名前」タブのところを右クリックして、
「コメント」の項目にチェックを入れて表示されるようにします。
そして、作成したスクリプトを実行させます。
ちょっと時間はかかりますが、
フォルダーの中に画像ファイルが入っていれば、
コメント欄に色空間が表示されるようになります。

 

【注意点】
EPS画像の色空間は取得できません。(ノーマルタイプ)
色空間の情報取得には時間がかかるため、
デフォルトでファイル数の上限値を500にしてあります。
色空間は、mdlsコマンドを使用して取得しています。
リアルタイムの情報ではないでの色空間を変えた場合は、
情報を更新する必要があります。
モノクロ2階調の色空間も「Gray」と表示されるので、
詳細な情報は、Adobe Bridgeなどで調べてください。

ExifToolをインストールしたのに、
EPS画像の色空間が取得できない場合は、
ユーティリティ > ターミナル を起動させ、
「which exiftool」と入力して、
実際のexiftoolのアドレスを取得して、
アップルスクリプト内の
「/usr/local/bin/exiftool」のところを書き換えてください。

 

【参考情報】

OSX付属のアプリを活用しましょ~(10) イメージ表示とフォルダアクション – ろばの穴・別館 Annex

EPSファイルの情報について

4 comments

  • 109

    はじめまして、こんにちは

    先ほど別の方からこのサイトを紹介いただきました。
    私はDTP業務を生業としています。その中で画像のカラーモード別に仕分ける作業がありまして、以前はimagefinderというユーティリティを大変便利に使わせていただいていたのですが、OSに非対応になってから別の策を模索しています。
    現在は直接画像を開いて確認したりBridgeのフィルターで判別しますが、Bridgeですと判別後の「Finderで表示」が一度で複数ファイルに適用出来ませんので正直あまり使えません。
    DTPFileCheckerも使ったりしましたがこれも同様で複数ファイルの選択が出来ませんでした。

    やりたいことは「RGB/CMYKごとにFinderでラベルをつける」です。これを極力時間と手数をかけずに行いたいです。
    そこで紹介いただいたのがこちらのサイトのスクリプトです。
    実行してみて思いました。「これだ‥!」
    作ったスクリプトをツールバーに登録さえすれば良くて時間も手間もかかりません。あとはファイルを選んでラベルを付けるだけです。
    とてもとても便利です。助かりました。ありがとうございます!

    ‥ですがひとつ確認があります。
    いくつかのフォルダで試していたところ、コメントタブに色空間が表示されるものされないものが出てしまいました。
    何が違うのか私には分からないのですが、漏れなく表示がされるように出来たりしますでしょうか。
    ※表示がされなかった画像を開いて再保存して再度実行した場合は表示されました。

    MacOSはSonoma 14.2.1です。
    使わせていただいたスクリプトは、
    「AppleScript(EPS画像対応タイプ。要ExifTool。プログレスバー付き。(要OSX10.10以降))」になります。

    もし何かご助言いただけるようでしたら何卒よろしくお願いいたします。

    • tetsu

      EPSファイルですと、カラーモードを取得できない場合があるようですが、
      コメントを見ますと、EPSファイル限定という訳ではなさそうですね。
      EPSファイルであれば、下記のリンク先の方法で簡易的に情報を取得できそうですので、
      一応、コードを追加してみました。
      その他に、メタデータの破損も考えられるかも知れません。
      Spotlightのインデックスの再作成もお試しください。
      https://ten-artai.com/2014/08/267/

      • 109

        tetsuさん お世話になっております。
        返信が遅くなってしまって大変申し訳ございません。

        スクリプトを実行して表示がされない場合、複数回繰り返すことで成功することもあるようです。新たに追記してくださったスクリプトの方でもそのあたりの変化はないように思います。
        ですが!いずれにしましてもこのスクリプトを使うことによって今までよりも効率が上がったことは間違いありません。私はすでに大変重宝していて職場チーム内でも共有し始めています。本当にありがとうございます!!

        共有している中で「?」となったことがありまして、、、MacOS Sonomaでは普通に機能していると思いますが、Monteray積んでる数台では「デスクトップフォルダのファイルにアクセスしようとしています。」【許可しない】【OK】がファイルの数だけ聞かれます。Sonomaでもこれは聞かれますが、ほんの数回程度でそれほど気にはなりません。またMontereyでは色空間情報を取得出来ないファイル数も多くなっています。これはOSの違いが挙動の違いに表れているのか、Macの設定が何か違うのか、まで辿り着いてはいません。
        また何か分かりましたら教えていただけますと幸いです。

        最終的には色空間情報別にタグを付けて画像ファイルを管理しています。CMYK:オレンジ、RGB:グリーンみたいな感じです。ちょっと調べて勉強してみようかなと思っていますが、そもそも色空間とタグをスクリプト使って紐づけることなんて出来るのでしょうか。もしここまで出来たらさらにHAPPYが上乗せです。

        • tetsu

          「複数回繰り返すことで成功する」ということですので、
          どのような作業工程なのか分かりませんが
          Spotlightのインデックスが作成されていないタイミングで色空間を取得しているのではないでしょうか。

          set theSpace to do shell script “mdls -raw -name kMDItemColorSpace ” & iPOSIX
          if theSpace as Unicode text = “(null)” then set theSpace to “”
          の箇所を下記のコードに書き換えてみてください。要ExifTool。

          try
          set theSpace to do shell script “/usr/local/bin/exiftool -s -s -s -ColorMode ” & iPOSIX
          on error
          set theSpace to “”
          end try
          if theSpace = “CMYK” then
          set label index of (item i of allFile) to 1
          else if theSpace = “RGB” then
          set label index of (item i of allFile) to 6
          end if

          もしくは、
          end repeatの上に、
          delay 0.01
          を追加することで動作が改善する可能性もあります。

          MacOSのバージョンに関しては、そこまで新しいOSを使用していないので分かりませんが、
          スクリプトの新規保存を試した方がいいかも知れません。
          スクリプトエディタ > ファイル > 新規 > 今まで使用していたコードをコピペ > アプリケーションとして保存
          MacOS > システム環境設定 > セキュリティとプライバシー > 各種セキュリティ設定。

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