メタデータを利用してインデザインを開かずに、1色/カラー判定。

 

前回に引き続き、

今回は、インデザインを1色/カラー判定。

よく分かっていないシェルスクリプトと、

雑なアップルスクリプトとで実験的に作ったスクリプトです。

もっとスマートに書く方法があると思いますが、

とりあえず参考までに。

 

【作成方法】

ユーティリティ > AppleScript エディタを起動。

下記のAppleScriptコードを入力して、

アプリケーション形式で「indd_Color_Check」などの適当な名前で保存。

 

▼AppleScript(カラー全情報取得、ドラッグ&ドロップタイプ)

 

【使い方】

作成したスクリプトに調べたいインデザインファイルを

ドラッグ&ドロップすると下図のように表示されます。

 

▼結果例(カラー全情報取得)

2015-12-20-1.14

同じような情報が繰り返されていますが、

イラストレーターや画像の配置で情報が変わっていくようです。

 

 

▼ExifToolを使用したカラー情報取得例。

上にある複数あるカラー情報のうち最後の情報だけを取得しているみたいです。

2015-12-20-1.16

 

 

▼AppleScript(1色/カラー判定タイプ、ドラッグ&ドロップタイプ)

▼結果例(1色/カラー判定付き)

2015-12-20-1.09

 

【注意点】

分版プレビューで1色になっていても、

カラーのスウォッチが存在していて、

それが文字スタイル、段落スタイルなどで、

カラー設定が自動になっているなどの際にも

カラー情報(判定)に影響してしまうようです。

マスターページ上のカラーオブジェクトにも反応します。

 

また、仕様上、「黒100%」のような

独自の名前のスウォッチを、

オブジェクトに適用していると、

カラーと判定してしまいます。

 

まあ、どちらも余計なスウォッチは削除してしまえば解決するのですけど…

 

なお、今回のスクリプトのカラー判定は、

あくまでインデザインファイル単体に対してのものです。

配置されているイラストレーターや画像の

1色/カラー判定は別に行う必要があります。

イラストレーターの1色/カラー判定には、下記情報を参考にしてください。

 

参考情報

メタデータを利用してイラストレーターを開かずに、1色/カラー判定。

 

InDesignのスタートアップ・スクリプトで、バージョンチェック!

 

インデザインには、ファイルを開いたり閉じたりする時などに、

自動的にスクリプトを実行させる機能があります。

それが、スタートアップ・スクリプトです。

今回はCS5で使用できるスクリプトを紹介します。

CS6でも、少しの変更で使用できると思います。

 

▼AppleScript(ドキュメントを閉じる時に音を鳴らすだけの、基本的なスタートアップ・スクリプト。)

 

 

▼それでは、バージョンチェック用スクリプトを使用するための環境を整えていきます。

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【下準備】

OS X > システム環境設定で、「Growl」がインストールされているかを確認します。

項目がなければ、「Growl」がインストールされていないので、

Growl – Downloads からダウンロードしてインストール。

たしか、OS Xにプレインストールされているのは「Growl 1.2.2」だったと思います。

※インストールは自己責任でお願いします。

2015-10-03-23.15

 

 

インストールが終了したら「Growl」にアップルスクリプトが動作するように登録をします。

▼AppleScript(Growl登録用)

ユーティリティ > AppleScript エディタを起動。

上のAppleScriptコードを入力して、実行したら、

OS X > システム環境設定 > Growl > アプリケーションで

「Growl AppleScript」が登録&有効になっているか確認してください。

2015-10-03-23.22

 

 

【作成方法】

これから、実際に「バージョンチェック」スクリプトを作成していきます。

ユティリティ > AppleScript エディタを起動。

下記のAppleScriptコードを入力して、

スクリプト形式で「myEvent_Version Check.scpt」などの適当な名前で保存。

スクリプトは下記の【置き場】に入れます。

 

 

▼AppleScript(ファイルを開いた直後にインデザインのバージョンをチェックをするスクリプト。)

 

 

【置き場】

/Applications/Adobe InDesign CS5/Scripts/startup scripts

ちなみに、

↓CS4の場合は、スクリプトの作成方法がちょっと異なるのと、置き場も異なります。

/Applications/Adobe InDesign CS4/Scripts/Export As XHTML/startup scripts

 

 

【表示】

今回のスクリプトでは、

InDesign CS5以外のファイルを開くことにより、

下図のように表示されます。(なぜか2重に表示されてしまう?)

表示は「Growl」の設定でいろいろ変えられます。

2015-10-03-21.59

 

 

【その他】

スタートアップ・スクリプトにはプリフライトを組み込むのが一般的かと思います。

機能を強化することによって、自動車で言う、自動ブレーキの役目を果たしてくれます。

「以後、気をつけます。」じゃ事故は防げないので…

 

 

関連情報

Glee | for InDesign

InDesign CS Version Check

InDesign developer documentation | Adobe Developer Connection

 

インデザインで、ひらがな/カタカナを相互変換。

 

インデザインで文章中のひらがな/カタカナを入れ替えて変換するという

イレギュラーな仕事があったのでスクリプトを作りました。

普通に作業すると、単純に文字を入力し直すことになってしまい、

修正にかなり時間が掛かってしまいます。

そこで、スクリプトを作成しようと思ったのですが、

 

まず、インデザインの検索機能を使うと、

(もとの文字列) →  インデザインで、ひらがな/カタカナを相互変換。

(カタカナ変換) →  インデザインデ、ヒラガナ/カタカナヲ相互変換。

(ひらがな変換) →  いんでざいんで、ひらがな/かたかなを相互変換。

と一方通行の変換はできるのですが、

 

ひらがなの時は → カタカナ、カタカナの時は → ひらがな変換という

条件つきの変換ができません。たぶん…

(目的の変換) →  いんでざいんデ、ヒラガナ/かたかなヲ相互変換。

 

2015-09-29-1.26

 

そこで単純にJavaScritpのif文を使用して作成してみました。

ひらがな → カタカナ変換、カタカナ → ひらがな変換には、

下記のサイトを参考にさせていただきました。

 

▼JavaScript

 

参考情報

カタカナをひらがなに一括変換する – JavaScript TIPSふぁくとりー

 

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